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20    上申書【死亡児童6歳の父親】
 
 
〇地方検察庁 御中
 副検事 〇〇 〇〇 殿             
平成〇〇年〇月〇日 
        氏名 〇〇 〇〇 印
 
厳重な処罰を求める上申書
 
平成〇〇年〇月〇日午後〇時○分ころ、〇〇番地先路上において発生した交通事故の被害者遺族として、上申します。
 
私は、本件交通事故で死亡した被害者亡〇〇〇〇(6歳)の父親です。本件事故により、息子は事故現場で心肺停止に至り、〇〇〇病院に運ばれ、同日午後〇時〇〇分に死亡しました。
 
 本件事故は、加害者が、本件事故現場のT字交差点を直進するにあたり、小学校に近い団地内にも関わらず、右側道路に停車中の車両に気を取られて6歳児の息子には全く気付かずに直進し、折から、加害者に対向して向かって左側を直進してきた無灯火の自転車を避けるために、前方の安全確認を怠ったまま、ハンドルを右側に切って対向自転車を避けて進行した過失により,加害車両が右方向へ進行してくるのを予想できずにいた息子に加害車両を衝突させて死亡させたものであると、考えています。
 加害者は、運転車両のボンネットのほぼ中央を息子に衝突させ、同部分が破損しているにもかかわらず、息子に衝突したことに気付かなかったというのですから、本件事故の原因は、加害者の明らかな前方注視義務違反だと確信しています。
 
 私たち家族は、最愛の息子を突然に失いました。私たちを遺して逝ってしまった息子を思い、喪失感と悲嘆の日々を過ごしています。
 息子の命を突然に奪われた遺族として、私たち家族は、加害者に対し、厳重な処罰を求めます。
以上
 
 
《備考》過失相殺率認定基準(別冊判タ)と被害者の心情
 
@加害者側(保険会社)の主張は加害者65%・被害者35%。
(理由)被害者は,優先関係,信号機や横断歩道もない交差点を,夜間に,加害運転車両の直前を横断した。
 
A被害者側の主張は加害者100%。
(理由)被害者は6歳の児童。交差点は住宅街の車歩道区別のない道路。加害者は右側を徐行なく走行。街路灯や住宅の照明で明るかったから夜間修正はされるべきでない。直前横断は否認。
 
B裁判所の判断は加害者100%。
(理由の要約)広狭の優先関係のない交差点における歩行者と四輪自動車の事故で基本は被害者15%に,夜間修正の5%を加算(20%)。しかし,住宅街,児童,歩車道の区別がなかったこと,交差点内の右側の見通しのきかない部分を通行しようしていたにもかかわらず徐行しなかったことを考慮して25%減算。結局,被害者の過失割合は存在しないと認めるのが相当である。他に、被害者が直前横断をしたことを認めるに足りる的確な証拠もない。
 
※「息子に落ち度はない。飛び出してはいない。」
 ご両親の意に添う判決でした。
 
 UP:2016/8/11
 
 

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津法律事務所 弁護士喜多正達
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