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13    裁判例【女性の逸失利益の算定と技能職による格差是正】
 
 
 
津地方裁判所平成19年(ワ)第452号損害賠償請求事件
平成20年9月17日判決
 
 
【裁判所の判断】
 
「(3)逸失利益について
証拠(甲19,34,55,71,72,原告本人の供述)によれば,○○は,本件事故当時,○理容美容専門学校に在学する20歳の健康な女性であったこと,本件事故の翌日である平成17年3月14日に同専門学校の卒業が認められた上,同月31日に美容師国家試験の合格が判明し,さらに,同年4月1月付けで○市内の美容室に採用される予定であったことが認められるから,本件事故に遭わなければ,平成17年4月には同美容室に就職して美容師として稼働を開始していたであろうことを前提に,逸失利益算定のための基礎収入を検討することになる。
 そして,美容師が技能職であり,男性・女性の区別なくその技能に応じて収入を得られる蓋然性が高いと考えられることや,○○が,生前,日本美容技術学生大会のネイルアート部門で優秀賞を受賞したり,在学していた専門学校でのヘアメイク大会で入賞するなどの技能を有していたことに照らせば,○○の逸失利益算定の際の基礎収入については,平成17年の賃金センサス第1巻第1表男子労働者,産業計,企業規模計,高専・短大卒の全年齢平均賃金である493万9500円と,同女子労働者,産業計,企業規模計,高専・短大卒の全年齢平均賃金である378万7000円との単純平均値を採用するのが相当であると認められ,その額は436万3250円である。
 そうすると,上記基礎収入から生活費として3割を控除し,20歳から67歳までの47年間の中間利息をライプニッツ方式を用いて控除して,○○の逸失利益を計算すると,次ぎのとおり,5491万8918円となる。
  4,363,259×(1−0.3)×17.981(47年間のライプニッツ係数)=54,918,918」
 
(以上,判決の該当部分)
 
 
弁護士喜多正達 ;2008/10/26

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