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22    統計の修正《死亡・重傷事故の解決方法》
 
 
1 物損または少額事故
 交通事故の解決は示談が普通で訴訟は極端な例外であると説明される場合があります。毎日,大量に発生している物損や少額事故の場合,賠償額の格差は大きくなく,話し合いで調整が可能でしょう。これらを分母分子にすると,交通事故の解決は示談がほとんどという統計になります。
 
2 死亡または重傷事故
 統計上は,死亡事故も重傷事故も交通事故の1件です。しかし,死亡・重傷事故の場合は,「保険会社の示談基準」と「裁判基準」との格差が大きく,話し合いでの調整は困難になります。交通事故の解決は示談が普通ですという統計的な説明は,死亡・重傷事故にはあてはまりません。
 
3 裁判基準による示談・裁判上の和解・判決
 死亡・重傷事故で,保険会社に「示談案が不服なら裁判で争ってください。」といわれたという相談があります。重要なのは示談か裁判かではなく,何が適正な賠償額かです。被害者側の弁護士は裁判基準を「弁護士の示談基準」としていますので,裁判基準で示談ができる場合もあります。判例に基づく適正な解決であれば良いのです。 しかし,基準格差が大きいために、訴訟上の和解や判決になる場合が多いのです。
 
4 統計の修正
 死亡・重傷事故の賠償問題は算定基準の格差が大きいために,話し合いや交渉で調整ができる範囲を超えています。死亡・重傷事故の解決は,統計上,示談が普通であるとはいえません。
 
2004/11/16

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津法律事務所 弁護士喜多正達
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