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16    情報開示《任意保険会社の示談基準》
 
 
  交通事故の加害者が無資力で支払能力がなくても,加害者加入の任意保険から賠償金が被害者に支払われます。任意保険会社は示談金または判決に基づく損害賠償を被害者に支払います。
  交通死や重度後遺障害被害者に対する賠償額は,自賠責保険の支払限度額を遥かに超過します。被害者への賠償額が支払われるためには,運転者全員が任意保険に加入している必要があります。任意保険制度は重要な制度です。
  消費者(保険契約者)は, 任意保険に加入契約の際,万が一の責任の重大性と支払能力を考えて加入します。被害者に対する完全賠償を前提に契約します。
  しかし,果たして,消費者は,示談の場合に被害者に対して支払われる賠償額上限を知って加入しているでしょうか。任意保険会社の示談基準は,統一性が廃止され,各社独自の基準が作成されていますが,開示されていません。消費者は,各社を比較して契約する際に,被害者に支払われる示談金の上限という保険会社選択の重大な要素を知らずに,単純な契約金額だけを比較して契約しているのです。
  任意保険の商品が多様化していますが,慰謝料等,交通賠償の各社の示談基準は明確にされていません。基本的な情報,重要な情報が欠落しています。任意保険会社は消費者に対し,各社独自の示談基準を開示すべきです。
 
2003/11/11

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津法律事務所 弁護士喜多正達
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