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13    情報支援《無保険車傷害条項と裁判基準》
 
 
1 被害者加入任意保険会社との民事裁判
加害者不起訴かつ任意無保険の交通死事案で,交通被害家族が加害者及び被害者加入の任意保険会社に対し,損害賠償等を請求した民事裁判があります。
 
2 疑問
被害者請求で自賠責保険は出ました。しかし,加害者は任意無保険で無資力です。逆に,加害者から被害者の任意保険に対し,損害賠償請求がされました。
 被害者加入の無保険車傷害保険は,加害者の責任と賠償額が明らかでないとして,支払いのないまま放置状態。かけがえのない夫を失い,交渉の余力なんてありません。他人の同情に気兼ねし,心労を重ね,疑問だらけのまま悩みます。
 
3 いくつかの相談
 加害者不起訴,任意無保険,場合によっては相手から損害賠償を請求されるかもしれないという情報を持って,追い詰められた精神状態で四方八方に相談予約の電話をします。予約が入った相談先で,無保険車傷害条項の抽象的な説明と見込みのない回答を受け,加害者ではない相談担当者を責めて当惑させます。さんざん傷つけられ,傷つけて,諦めの心情に陥ります。
 
4 できるかもしれない。
 母親が,子供の将来,学費を思って,やっと出会った裁判適応の回答。やってみましょう。加害者と被害者加入の任意保険会社を相手にした交通賠償訴訟が始まります。無保険車傷害条項に基づく保険金等請求事件です。困難な争点もありますが,いきなり裁判基準です。裁判所は,契約約款と法に基づき,適正な賠償額を支払うように命じます。遺された妻と幼い子供たちからの依頼,生活費,学資,賠償金。亡くなった夫が,少しは安心できるかもしれない交通賠償判決です。
 
5 情報の支援
彼女が,ここに至るまでに歩んだ孤独な道程は,過疎対策,法曹人口増加というハード(物理的制度)の整備だけでは解決できません。ソフト(ハート),バリアフリーな情報の支援が重要です。
 
2003/10/18

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津法律事務所 弁護士喜多正達
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